コラムCOLUMN
研究報告:鍼で妊娠率アップ
- 2017.11.3 | コラム
これまでに新聞・雑誌などで紹介された、妊娠に対する鍼の効果をご紹介いたします。
体外受精の前後に、女性の体をリラックスさせる鍼治療をすると、妊娠率が大幅に向上するという研究結果を、ドイツと中国の研究チームがまとめた。
米生殖医療学会誌に掲載された報告によると、同チームは、体外受精をうける女性160人を2つグループに分け、一方に体外受精の際、受精卵を子宮に戻す前後に鍼治療を実施。通常治療のグループには、鍼治療をせず通常の体外受精を行った。
その結果、鍼治療グループの妊娠率が42.5{15068fa0efa203ce0acb8450be54a4a4a2adba3ddee3967fc1115487fcab5f51}に上がり、通常治療の26.3%を大幅に上回った。
体外受精のの妊娠率は、高くても3割程度とされた。繰返し治療を受けるカップルの精神的、金銭的な負担が問題になっている。
妊娠率が向上する詳しい理由は分からないが、同学会のサンドラ・カーソン次期会長は「確実に検証されれば、妊娠率向上に役立つ手法になる可能性があると注目している。
(2002年4月30日付 讀賣新聞)