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研究報告:不妊治療の効果「鍼で」大幅改善
- 2017.11.4 | コラム
これまでに新聞・雑誌などで紹介された、妊娠に対する鍼の効果をご紹介いたします。
体外受精を5回以上行っても妊娠できなかった不妊症の女性114人に鍼治療を行ったところ、約4割にあたる49人が妊娠に至ったと、名古屋市の明生鍼灸院と明治鍼灸大の研究グループが10日、大阪市内で開かれている日本生殖医学会で報告した。
49人のうち4人は自然妊娠だったほか、30人は治療後1回目の体外受精で妊娠に成功したという。不妊治療の専門家が集まる学会で、鍼治療による効果を示すデータが発表されるのは珍しい。
報告された114人の治療実績は、1998年2月~2006年6月に、同鍼灸院を訪ねた不妊患者のうち体外受精を5回以上行っても妊娠しなかった女性のもので、治療は、週1-2回のペースで行われ、腹部や足などにある婦人科疾患に効果があるとされるツボを針で刺激した。
妊娠した49人の内訳は、自然妊娠4人のほか、人工授精での妊娠が4人、体外受精が44人。
このうち治療後1回目の体外受精で妊娠した30人のうち8人は、鍼治療の開始前に10回以上も体外受精を行いながら妊娠できなかった深刻な不妊症だった。
(2006年11月10日付 讀賣新聞)