中医学を基礎から学ぶ講座、小雀斎勉強会が始まりました。

基礎から中医学を学び、臨床で中医鍼灸を実践する鍼灸師の養成をめざします。

当院のスタッフ育成が当初の目的でしたが、中医学を学びたい鍼灸師・鍼灸学生も受け入れています。
 

去る4月13日に、第1回目の勉強会を開催しました。
 

初回でしたので、中医学の概要・診療のしくみについてお話しましたが、参加者の熱い意欲のもと2時間の勉強会はあっという間に終わりました。
 

私たちは、熊本で開業して2年目になります。
 

はじめは、どうして熊本にいるのか、夫婦とも教員をやめて、治療院開業することになったのか…この道に進んで正しかったのかと不安に思うこともありました。
 

いまは、不安はありません。
物事をよき方向に導くなにかに引き寄せられて、この場所にいるのだと確信しています。
 

熊本は、人口の多い県ですが、鍼灸専門学校がありません。大学はありますが、鍼灸学部が出来て10年も経っていません。
 

そのため、小雀斎漢方鍼灸治療院に来られる患者さまのほとんどが、初めて鍼灸治療を受けられる方です。私たちに教員経験があることを信頼して、初めての方も挑戦しやすいのかもしれません。
 

中医学哲学のなかで生きることが楽しくて、漢方や鍼灸に携わり続けてきましたが、それだけではありませんでした。
 

鍼灸治療の普及は、人々が健康で幸福に生きる事をあと押しすると信じ、その普及には、一人一人の鍼灸師が真摯に患者さんに向き合うことが第一であると考えて、教育や治療に励んできました。
 

鍼灸に馴染みのない地域で、治療院を始めたことは、苦労も多かったですが、これまで鍼灸を受けたことの無い方に初めて鍼灸を受けていただき、治療の気持ちよさや効果から、中医学を信頼してもらう機会が増えました。
 

今回のように、一緒に中医学を勉強する新しい仲間も増えています。
 

今後は熊本から全国へ、みなさんに愛される鍼灸と漢方の治療を普及したいと思います。
 

それは、私たちにしか出来ない社会貢献ですし、毎日熊本の美味しいものを食べて、美しい山なみを眺めて暮らせてることへの恩返しです。

この記事を書いた人
渡邉大祐（医学博士・はり師きゅう師）